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2024年度夏学期 学期登録締切日・基礎コース申込締切日 2024年2月25日(日)です。



| セミナー   <2024年 夏 ( 関西 ・ 関東 )>・<2024年 冬 ( 関西 ・ 関東 )>  |
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| 研 修 会 <2023年度 第11回研修会> |

セミナー
セミナーには、以下3種類の受講形態がございます。
セミナーごとに形態が異なりますので、それぞれご確認ください。


1)「オンサイト(会場)型」
 ・会場に直接ご来場・受講していただきます。
 ・講師もオンサイト(会場)です。


2)「オンサイト & オンライン聴講型」
 ・会場にご来場、あるいは、Zoomで視聴するかを選択していただけます。
 ・オンライン聴講では、一方向的に講義を視聴することはできますが、音声での発言はできません。
  ご質問等は、Zoomのチャット機能を使用していただきます(会場によっては音声での発言可)。
 ・講師はオンサイト(会場)です。


3)「オンライン型」
 ・講師・受講者とも全員オンライン(Zoom)です。
 ・全員双方向にて音声でのご質問等が可能です。


ただし、「オンサイト(会場)型」・「オンサイト&オンライン聴講型」の場合も、新型コロナウィルスの感染状況等により、オンライン聴講を導入、あるいは全面オンラインに変更する場合がございます。

<その他>
・ 名前に「*」があるのは外部講師、それ以外は日本ユング派分析家協会会員です。
・ 会場につきましては、セミナー参加者に追ってご連絡させていただきます。
・ 参加費につきましては、「料金表」をご覧ください。


 
オンサイト型 / オンサイト&オンライン聴講型

<関 西>

101 河合 俊雄「ユング派心理療法における転移・逆転移」

日時:2024年5月26日(日)10:00〜17:00(全6時間)
形態:オンサイト&オンライン聴講型
領域:6 治療論・その他の技法論
地区:京都
会場:京都テルサ(東館2F)研修室

転移・逆転移を治療上の重要な技法として位置づける精神分析に対して、ユングは転移に対して、適切なラポールがあればよいというそっけない反応を示す一方で、逆に『転移の心理学』で展開されたような結合の重要な側面とみなしていたところもある。またユング派心理療法における転移においては、第三のものとしての魂やイメージという見方が根本的とも考えられ、これもオグデンなどの精神分析の展開ともつながってくる。ユング派心理療法における転移・逆転移について様々な視点から検討した後に、具体的な事例から転移・逆転移について考えたい。(事例を募集します)


102 猪股 剛「ユング心理学の歴史的展開3=ヴォルフガング・ギーゲリッヒ=」

日時:2024年9月29日(日)10:00〜17:00(全6時間)
形態:オンライン聴講型に変更になりました
領域:1 分析心理学の基礎
地区:京都
会場:参加者の方々へ後日お知らせいたします。 →「Zoom」

ユング心理学は、一つの固定的な思想ではなく、前期から後期にかけて大きく展開しています。前々学期にユング自身の歴史展開を概観し、前学期はユングを継承したジェイムズ・ヒルマンの思想を取り上げました。今回は、そのさらなる展開として、ユング、ヒルマンと比較しながら、ヴォルフガング・ギーゲリッヒ思想の歴史的展開を取り上げます。ユング心理学の本質をどのように受け継いでいるのか、歴史的な過去との対話、テクノロジーとの対話、哲学との対話がどのように行われてきているのかを見ることを通じて、「心理学的差異」の重要性と、その臨床的な意義まで解説したいと思います。(このセミナーでは二時間の事例検討の時間は設けません。また、オンサイト参加の人数が少ない場合には、全面オンライン開催に変更することがあります)。



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<関 東>

201 吉川 眞理「無意識の暗がりから蛇がもたらす力について」

日時:2024年4月21日(日)10:00〜17:00(全6時間)
形態:オンサイト&オンライン聴講型
領域:3 昔話・神話の心理学
地区:東京
定員:6-40名
会場:連合会館(5F)501会議室

グリム童話「白蛇」と「3枚の蛇の葉」を素材とする討論を通して、蛇の象徴について理解を深めるとともに、中国の『白蛇伝』や『赤の書』に出現する蛇の持つ元型的な性格について考察します。蛇が出現する夢や箱庭の事例を募集します。


202 「猪股 剛「ユング最晩年の思想」

日時:2024年5月19日(日)10:00〜17:00(全6時間)
形態:オンサイト型
領域:1 分析心理学の基礎
地区:東京
定員:40名
会場:連合会館(4F)402会議室

『ユングの最晩年の著作「現在と未来(1957)」と「現代の神話: 空に見られているものについて(1958)」を読んで解説したいと思います。ユングが亡くなるのが1961年ですから、いわゆる主要論文としては、この二つに「ヨブへの応え(1956)」を加えた三つの論文が彼の最晩年の思想をよく表しているものだと考えられます。信仰のテーマは別として、ユングが最も関心を持った心の現実というテーマを二つの論文から考察し、ユングが後年に残した思想を理解してみたいと思います。最後の二時間は、事例の検討を行いたいと思います。事例検討希望の方はお申し出ください。


203 江崎 隆志「思春期を支える」

日時:2024年6月9日(日)10:00〜17:00(全6時間)
形態:オンサイト&オンライン聴講型
領域:7 発達心理学
地区:東京
会場:連合会館(2F)205会議室

小児の心理療法において思春期10代は大きなテーマであろう。思春期を支えるには、小児の心理発達、思春期論の理解はもちろんのこと、周りの環境(両親や学校現場など)へ思いを巡らしたうえでの複合的な理解が必要とされ、当たり前であるが、思春期を支えることは簡単ではない。私は小児科医として診察室で出会いますが、皆さんはSCとして学校などで会う方も多いと思います。思春期の子供を支える臨床実践と、その意味について皆さんと考えたい。事例やエピソードも募集します。短時間の発表でもいいので希望者は事務局まで。


204 中村 佑子*・猪股 剛「『わたしが誰かわからない』をわかろうとする」 

日時:2024年6月30日(日) 10:00〜17:00(全6時間)
形態:オンサイト型
領域:4 イメージ・象徴論
地区:東京
定員:40名
会場:連合会館(4F)402会議室

『わたしが誰かわからない ヤングケアラーを探す旅』を刊行された中村佑子さんを講師にお招きして、ご著書のお話をうかがうと共に、〈私〉・〈主体〉・〈身体〉・〈心〉について共に考えてみたいと思います。後半二時間は、ヤングケアラーや家族のケアをテーマにしている事例検討をしたいと思います。事例発表者を募集します。

*中村佑子(なかむら・ゆうこ)氏
1977年、東京生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科卒。哲学書房にて編集者を経て、テレビマンユニオン参加。美術や建築、哲学を題材としながら、現実世界のもう一枚深い皮層に潜るようなナラティブのドキュメンタリーを多く手がける。映画作品に『はじまりの記憶 杉本博司』『あえかなる部屋 内藤礼と、光たち』等。2020年12月に初の単著『マザリング 現代の母なる場所』(集英社)を出版。


205 Huiwen Teng*・河合 俊雄「新しい世代の関係性と心理療法」

日時:2024年7月7日(日)10:00〜17:00(全6時間)
形態:オンサイト&オンライン聴講型
領域:6 治療論・その他の技法論
地区:東京
会場:連合会館(4F)401会議室

いわゆるZ世代などの若い世代の人間関係やカップルの関係は、これまでのものとは異なるように思われる。これに対してユング心理学の伝統的なアニマ・アニムスの理論などが未だに有効なのかどうか、疑問に感じるところである。その上に、デジタルの時代特有の「他者」の恐れや親密さのファンタジーがあるように思われる。このような現象に対して、分析心理学がどのように対応できるのかを講義し、講師のHuiwen Tengがカップルセラピーの経験から話し、さらに事例検討に基づいて議論したい(参考文献:Byung-Chu Han、Eisendrath)。(セミナーの趣旨に合うような事例を募集します。30分程度の短めのプレゼンで大丈夫です。セミナーは英語で、河合が通訳を兼ねます。)

*ケ惠文 (Huiwen Teng)
精神科医、ユング派分析家、実践大学(台湾)家族学・児童発達学部准教授。イギリスのタヴィストック・ポートマン・クリニック、タヴィストック夫婦関係センター、Society of Analytical Psychology(SAP)で訓練・研修を受け、ジェンダーと文化的現象について研究、講演を行う。臨床実践の傍ら、テレビ、放送、ポッドキャスト、YouTube番組の司会などを通じて、心理学の専門家と一般市民との間に架け橋となるべく尽力し、人間関係や女性心理に関する著書は14冊に及び、フェイスブックのフォロワー数は50万人を超える。
 Facebook https://www.facebook.com/fate.or.character?mibextid=LQQJ4d
 YouTube https://youtube.com/@user-gg7qg9zf5w?si=QoGFMnDeeHztnVUw


206 江崎 隆志「摂食障害の治療の実際とその意味」

日時:2024年7月28日(日)10:00〜17:00(全6時間)
形態:オンサイト&オンライン聴講型
領域:5 精神医学・精神病理学
地区:東京
会場:連合会館(4F)405会議室

摂食障害は、心理的要因が強い難治性の心身症で命に関わる事もある。治療抵抗性が強く、治療に難渋する。全力で食べることを拒否し、ボディーイメージの歪みも伴い自殺行為に等しいまで痩せほそり、それでもダイエットのための過度な運動をやめられない。そこまでしてこの子たちは何を訴えたいのだろうか?この病気を治していくためには、治療者側の理解と心理療法家としての覚悟が試される。摂食障害の治療の実際とこの病気の抱える意味について皆さんと理解を深めたい。事例やエピソードも募集します。短時間の発表でもいいので希望者は事務局まで。


207 田中 康裕「夢分析において何が癒やすのか?」 

日時:2024年8月4日(日)10:00〜17:00(全6時間)
形態:オンサイト&オンライン聴講型
領域:2 夢分析
地区:東京
会場:連合会館(4F)401会議室

夢分析は、ユング派心理療法において中心的な技法であるばかりでなく、「夢は教える」「夢はそれ自体の解釈である」といったテーゼそれ自体に、ユングの心理学の本質がよく示されている。このセミナーでは、ユングやヒルマンの夢についての考えを紹介しつつ、彼らとも一線を画す、ギーゲリッヒの「夢との取り組み」に焦点を当てる。また、夢内容だけでなく、夢見ることについての近年の精神分析学派の理論を紹介することで、夢見ること以前の心的状態にある、トラウマ性障害や発達障害において、いかにして夢分析は治療的に働きうるのかについて考えたい。(神経症、パーソナリティ障害、精神病、トラウマ、発達障害等々、病態や問題の如何にかかわらず、夢の報告があった事例を募集します。)



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オンライン型

Zm01 広瀬 隆「コンプレックス理論と連想実験(言語連想検査)―クライエント理解のために−」

日時:1回目 2024年4月28日(日)10:00〜12:00(2時間)
   2回目 2024年8月18日(日)10:00〜15:00(4時間)
形態:オンライン型(Zoom)
領域:1 分析心理学の基礎
定員:8名

ユングがブルクヘルツリ病院で実験的に行った「連想実験」(言語連想検査)を振り返り、その今日的意味と臨床的価値について検討します。体験的に学ぶ機会をもち、臨床実践に役立てられるよう工夫したく思います。1回目(2時間)に言語連想法成立のあらましを辿り、文献の紹介・施行法と解釈法の確認を行います。発表者の決定もこの回に行います。2回目 (4時間)に、参加者のうち、2名に事例を発表して頂き、参加メンバーで討論します。事例は臨床場面で施行したものが望ましく、ケース理解を第一の目的とします。そして、この検査の臨床的有用性と問題点についても討論します。また、自らも何らかの方法で被験者となり結果をえておくことが望まれます。参加メンバーは最大8名とします。さらに、連想について、認知や記憶の観点からも考えてみられればと思います。


Zm02 大場 登「心理療法プロセスの中で『夢』と向き合う」

日時: 2024年6月16日(日)・8月4日(日)の2回
    いずれも9:30〜12:30(全6時間)
形態:オンライン型(Zoom)
領域:2 夢分析
定員:10名

Giegerich,W.氏は、『夢と共に作業する』(猪股剛(監訳)宮澤淳滋・鹿野友章(訳))において、セラピストには、「〜この患者に対して今日はどのような言葉を投げかけるべきだろうか? 〜この話題を持ち出すのに最良の瞬間、つまり『適切なとき』はいつだろうか?」等という自問が要求される、そして、セラピストが「魂の側面に真に関心を払えば、おそらく適切な言葉とやり方を見出し…」「それは実は技術的な問題ではない。心理療法は一つのアートである」(p.126〜7)と記している。しかし、氏の主たる関心は、このアート、すなわち面接室の中で、クライアントとの間でどのように夢と向き合うかにはなく、もっぱら、心理学者として、夢を真に心理学的に解釈することに焦点があてられる。これに対して、本セミナーでは、参加者から提示される具体的な心理療法プロセスの中で、個々一連の夢をどのように読み、そして、クライアントにどのように問いかけ語りかけてゆくかを丁寧に検討してみたい。G氏とは異なって、心理療法プロセスの中で「夢と共に作業」します(もちろん、根拠があってのことです)。


Zm03 Carolin Hahnemann*・桝藏 美智子「ギリシア神話を読む〜ヘルメス〜」

日時:2024年9月1日(日)10:00〜17:00 (全6時間)
形態:オンライン型(Zoom)
領域:3 昔話・神話の心理学

ケンヨン大学教授のカロリン先生をお迎えして、ヘルメス(メルクリウス)について90分の講義をうかがいます。(午前中45分×2=90分のビデオ講義、講義内容の原文や翻訳文書は前もって共有するように致します。)ヘルメスは、旅人、商人、守護神として、冥界・地上・天界を行き交います。また、多義的な神でもあり、ユングが心理学と錬金術で記述しているように、変容における重要な意味合いをもっています。午後からは、桝蔵が担当します。ギリシア神話を味わいながら、この神がもつシンボルについて考え、味わっていきましょう。

*Carolin Hahnemann氏
ドイツ生まれ。米国ケンヨン大学教授。古代ギリシャ語、ラテン語、神話学担当。神話におけるジェスチャー、笑いを研究。アリス・オズワルドの受賞詩『Memorial』とホメロスの関係や現代の戦争記念碑との関係について論文を発表。
https://www.kenyon.edu/directory/carolin-hahnemann/


Zm04 足立 正道「『悪』の理解」

日時:2024年9月23日(月祝)10:00〜17:00 (全6時間)
形態:オンライン型(Zoom)
領域:1 分析心理学の基礎

分析心理学において、「悪」はどのようにとらえられているのか?ユングの著作における「悪」に関連する論考をいくつか取り上げるとともに、日本文化における悪の位相を知るために神道における悪のとらえ方にも注目し、理解を深めてゆきたい。そして、その中で「悪」とのあるべき闘い、倫理がどのように浮かび上がるかを見てゆきたい。事例を募集します。事例提供希望者は事務局にお尋ねください。



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    本研究所では、開催されるセミナーに以下の7つの領域を設けており、各セミナーの紹介文の末尾の(カッコ)内に示しています。

領域1. 分析心理学の基礎
領域2. 夢分析
領域3. 昔話・神話の心理学(文化人類学・宗教学等も含む)
領域4. イメージ・象徴論(イメージ技法論も含む)
領域5. 精神医学・精神病理学
領域6. 治療論・その他の技法論
領域7. 発達心理学

   

本研究所で開催されるセミナー・GSVはすべて、日本臨床心理士資格認定協会に研修機会として申請されます。



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