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2024年度冬学期 学期登録締切日・基礎コース申込締切日 2024年8月25日(日)です。



| セミナー   <2024年 夏 ( 関西 ・ 関東 )>・<2024年 冬 ( 関西 ・ 関東 )> |
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セミナー
セミナーには、以下3種類の受講形態がございます。
セミナーごとに形態が異なりますので、それぞれご確認ください。


1)「オンサイト型」
 ・会場に直接ご来場・受講して頂きます。
 ・講師もオンサイト(会場)です。


2)「ハイブリッド型」
 ・会場にご来場、あるいは、Zoomで視聴するかを選択していただけます。
 ・オンライン聴講では、一方向的に講義を視聴することはできますが、音声での発言はできません。
  ご質問等は、Zoomのチャット機能を使用していただきます(会場によっては音声での発言可)。
 ・講師はオンサイト(会場)です。


3)「オンライン型」
 ・講師・受講者とも全員オンライン(Zoom)です。
 ・全員双方向で、音声でのご質問等が可能です。


ただし、「オンサイト型」・「ハイブリッド型」の場合も、新型コロナウイルスの感染状況や申込人数等の都合により、オンライン聴講を導入、あるいは全面オンラインに変更する場合がございます。

<その他>
・名前に「*」があるのは外部講師、それ以外は日本ユング派分析家協会会員です。
・会場につきましては、セミナー参加者に追ってご連絡させて頂きます。
・参加費につきましては、「料金表」をご覧ください。

オンサイト型 / ハイブリッド型

<関 西>
151 宮野 素子「おとぎ話の心理学」

日時: 2024年12月1日(日)10:00〜17:00(全6時間)
形態: オンサイト型
領域: 3 昔話・神話の心理学
地区: 京都
会場: 京都経済センター(6F会議室6-F)
定員: 10名以上

ユング派分析家のトレーニングにおいて、おとぎ話解釈は資格試験の中でも重視されている。今回は、解釈の方法論を身に付けることがなぜ重要なのかに立ち戻りたい。いくつかの押さえておくべきポイントを紹介した後、一つの物語について参加者全員でディスカッションし、さらに実際の臨床例と照らしながら検討を行う。

152 河合 俊雄「何もしない、何も変化しないクライエントとの心理療法」

日時: 2024年12月8日(日)10:00〜17:00(全6時間)
形態: ハイブリッド型
領域: 6 治療論・その他の技法論
地区: 京都
会場: 京都テルサ(東館2F視聴覚研修室)/Zoom

不登校、うつをはじめとして、そもそも心理的問題はネガティヴなものなのですが、なぜかずっと学校に行かない、仕事に行かない、動き出さない、しかしずっとセラピーに来るというクライエントが増えているようです。
それらは確信犯なのか、本当に動けないのか、イメージのレベルでは変化があるのか、とても長い期間を経て変わるのか、意味がないのに来ていたと後で怒り出すのか、いろいろな場合があると思いますが、それを検討できればと思います。午前は講義を行い、午後は前川美行氏の「殻にひっこんでいた蝸牛が動き始めるまで」、廣部愛美氏の「ぬるま湯に浸かり続ける男性」の2つの事例を検討したいと思います。(もし追加で事例検討の希望がある場合は御連絡ください。)

153 猪股 剛「石という象徴とストーンヘンジ」

日時: 2025年1月12日(日)10:00〜17:00(全6時間)
形態: ハイブリッド型
領域: 4 イメージ・象徴論
地区: 京都
会場: 京都テルサ(東館2F第9会議室)/Zoom

ユング心理学は、宗教と錬金術をその先祖として持っていると考えられるが、その中でも「石」という象徴は大きな意味を持つものです。今回のセミナーでは、セミナー一週間前までに、Heino Gehrts “Die Tür zum Stonehenge” を翻訳して配付しますので、当日までに読んでくるようにしてください。またセミナー当日は、1.石の象徴とユング心理学についての解説、2.テキスト前半の解説と参加者との質疑応答、3.テキスト後半の解説と参加者との質疑応答、という三部構成で進めていきます。(このセミナーでは二時間の事例検討の時間は設けません。また、オンサイト参加の人数が少ない場合には、全面オンライン開催に変更することがあります)。

154 鈴木 康広「スピリチュアル・エマージェンシー再考(1)」

日時: 2025年1月18日(土)10:00〜17:00(全6時間)
形態: オンサイト型
領域: 5 精神医学・精神病理学
地区: 京都
会場: 京都テルサ(東館2F研修室)
定員: 30名

J・W・ペリーは、1970年代のサンフランシスコにおけるダイアベーシスという治療共同体の実践で、精神病は、自己治癒過程の一環であり、自己Selfの「死と再生」の過程(再構成、刷新)の顕現として、スピリチュアル・エマージェンシーSEの概念に含まれるとした。「精神病的特徴をともなう神秘体験MEPF」(ルーコフ)との関連を検討し、SE概念の導入が、「治療・病理モデル」のパターナリズムから、自然治癒力を引き出す「援助・成長モデル」への転換になることを論じたい。

155 田中 康裕「現代における「付着」的自己の在り方:「発達障害」未満の自他境界不全について」

日時: 2025年2月2日(日)10:00〜17:00(全6時間)
形態: ハイブリッド型
領域: 7 発達心理学
地区: 京都
会場: 京都経済センター(4F会議室4−A)/Zoom

精神分析家Donald Meltzer (1922-2004) の「付着同一化」の概念は、二次元的であって三次元的でない心的空間、すなわち、情緒的な体験を可能にする空間の広がりをもたない、他者に表面的に付着してしか自己感を体験できない、そんな自閉症的なこころの在り方を言い当てたものである。しかし、現代においてこのような「付着」性は、「発達障害」未満の自他境界不全の在り方として、中核的な自閉スペクトラム症とは見立てられないケースや、ひいては「普通」の人々(特に若年層)にも見られるものになってきているように思う。このセミナーでは、ユング派の観点から、このような「付着」性に着目し、そのような今日的なメンタリティーの特徴と、そのような特徴をもつクライエントとの心理療法について考えてみたい(セミナーのテーマに沿った事例を募集します)。


 
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<関 東>

251 原 瑠璃彦*・河合 俊雄「洲浜論と箱庭療法」

日時: 2024年10月27日(日)10:00〜17:00(全6時間)
形態: ハイブリッド型
領域: 4 イメージ・象徴論
地区: 東京
会場: 連合会館404会議室/Zoom

「洲浜」は、平安中期に貴族の歌合せの時に使われる雲形の置物で、浜辺の聖性や生命産出能力をいわばミニチュア化したもので、日本文化やこころの中核を示すものと言える。『ジオサイコロジー』(中沢新一・河合俊雄)で展開されたように、聖地との結びつきやミニチュア化を体現するもので、これが現代の箱庭療法の原型になったとすら言えるものである。このセミナーでは午前(12時半まで)に、『洲浜論』(作品社)の著者の原瑠璃彦氏に、洲浜について講義してもらい、河合がそれの日本人の聖地との関係と箱庭療法にとっての意味を論じて、二人でディスカッションしたい。午後では箱庭の事例を取り上げて、事例検討を行いたい。(箱庭の事例を募集しますが、専門家だけに限りたいか、原瑠璃彦氏も参加してよいかは、事例提供者の希望に添います)

*原瑠璃彦氏
1988年生。静岡大学人文社会科学部・地域創造学環准教授。専門は日本の庭園、能・狂言。2020年、東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。著書に『洲浜論』(作品社、2023)、『日本庭園をめぐる――デジタル・アーカイヴの可能性』(早川書房、2023)。『洲浜論』にて令和5年度(第74回)芸術選奨文部科学大臣新人賞、第15回表象文化論学会賞奨励賞受賞。

252 吉川 眞理「母元型の二面性について」

日時: 2024年11月4日(月・祝)10:00〜17:00(全6時間)
形態: ハイブリッド型
領域: 1 分析心理学の基礎
地区: 東京
会場: 連合会館501会議室/Zoom
定員: 6-40名

分析心理学において心の無意識領域におけるダイナミクスを説明する概念として『元型』を挙げることができます。本セミナーでは、ユングの論文「母元型の心理学的諸側面」と「母娘元型―デメテル・コレー神話」を起点に昔話や現代の作品を参照しつつ母元型の二面性について理解を深め、さらに臨床実践の場でこの母元型がどのように作用しているか、どのように治療的介入を行うかについて検討を行います。母子関係がテーマになっている事例を募集します。

253 江崎 隆志「思春期の子を持つ「親」を支える」

日時: 2024年11月17日(日)10:00〜17:00(全6時間)
形態: ハイブリッド型 → 全面オンライン型(Zoom)に変更となりました
領域: 6 治療論・その他の技法論
地区: 東京

こどもの心理療法において、親面接に苦労することも多い。思春期の子をもつ親自身は更年期にあたることも多く、いわゆる人生の秋「思秋期」であったりする。また親そのものがクライアントで、子育てに悩んでいる場合もあるだろう。思春期の子を持つ「親」をいかに支えるか、実践的に考えてみたい。私自身は小児科医として診察室で出会いますが、皆さんは学校や相談室などで会う方も多いと思います。親面接の臨床実践と、その意味について考えたい。(ハイブリッドで行いますが、可能な人は会場参加をお勧めします。また事例やエピソードも募集します。短時間の発表でもいいので希望者は事務局まで)

254 猪股 剛「心理療法とは何か?」

日時: 2024年11月23日(土祝)10:00〜17:00(全6時間)
形態: オンサイト型
領域: 6 治療論・その他の技法論
地区: 東京
会場: 連合会館501会議室

心理療法は何か、という問いをユング心理学に即して問いかけ、それに返答してみたいと思います。心理療法は、1.医療・教育・福祉とどのような点で異なるのか、2.ユングが心理療法と深く関わっていると考えていた芸術と宗教と、それぞれどのような共通点と相違点を持つのか、3.テクノロジー化された現代社会においける心理療法とはいったいどんなものとなりえるのか、この三点について議論したいと思います。最後の二時間は、事例の検討を行いたいと思います。事例検討希望の方はお申し出ください。

255 蓮沼 昌宏*・猪股 剛「日本の昔話と神話を描いて考えてみる」

日時: 2025年1月26日(日)10:00〜17:00(全6時間)
形態: オンサイト型
領域: 3 昔話・神話の心理学
地区: 東京
会場: 連合会館501会議室
定員: 40名

諸外国においては神話や伝説が絵画として描かれ、それが宗教絵画や象徴絵画としての一つの芸術分野になっているのに比べて、日本においては、芸術まで高められた物語絵画は極めて少なく、芸術分野として確立されているとも言い難いでしょう。しかし、ユング心理学において神話や昔話とイメージ表現を通じて対話することは欠かすことのできない方法の一つでもあります。今回は、日本の昔話/伝説から遠野物語を取り上げて、セミナーまでにお送りする方法で事前に遠野物語について絵画を描いてきていただきます。また、それとは別に、当日はその場で日本神話を描く取り組みをしたいと思います。当日はそれぞれの絵画を講師や参加者と共に、物語絵画を味わい理解する作業を行いたいと思います。

蓮沼昌宏氏
1981年東京生まれ、画家、芸術学博士(2010年、東京芸術大学)

256 Mei-Fun Kuang*・田中 康裕「東洋における山水画の伝統とこころの在り方について」

日時: 2025年3月9日(日)10:00〜17:00(全6時間)
形態: ハイブリッド型
領域: 4 イメージ・象徴論
地区: 東京
会場: 連合会館501会議室/Zoom

このセミナーは、台湾出身のMei-Fun Kuang博士と田中の合同セミナーで、まず博士が、北宋代の極めて秀でた書家・画家、そして文豪でもある蘇軾(そしょく)について、彼の絵画に見られる中国的・東洋的な哲学と思想、そしてライフスタイルと精神性についてレクチュアし、田中が指定討論する。次に田中が、北宋の山水画の伝統を受け継ぎ、日本で独自の発展を成し遂げた「画聖」と称される雪舟について、彼の山水画や庭園に見られる日本独自の精神性の在り方と現代の心理療法とのかかわりについてレクチュアする。これらのレクチュアと討論を通して、東洋におけるこころの在り方と、東洋にとどまらず、ユング派心理療法全体に通底する「東洋的精神」について考えたい(セミナーは日本語で行われます。また、経過のなかで描画が導入された事例を募集します)。

Mei-Fun Kuang博士
国立台湾大学を卒業後、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)で組織社会心理学の修士号、九州大学で博士(臨床心理学)号を取得。ユング派分析家。日本と台湾での臨床心理士資格もあり、現在は、国際分析心理学会(IAAP)のデンマークの協会と上海グループの役員としても活動。



オンライン型

Zm51 足立 正道「言語連想を通してコンプレックスの働きを学ぶ」

日時: 1回目: 2024年10月5日(土)18:30〜20:30(2時間)
    2回目: 2025年2月23日(日)13:00〜17:00(4時間)
形態: オンライン型(Zoom)
領域: 1 分析心理学の基礎
定員: 5名

言語連想という一見単純でかつ客観的な素材を手掛かりとして、深層心理学の視点から個人の内界という主観の世界を探究してゆけることをユングは見抜き、独自の分析方法を洗練させていった。このセミナーでは、初回に言語連想の研究の歴史を概観し、ユングの分析の手法を彼のコンプレックス理論との関連で学び、続く第二回には事例検討を通してさらに理解を深めてゆく。出席の皆さんには、第二回までに独自に被検査者を見つけて検査を施行しておくことが求められる。

Zm52 桝藏美智子「Living with Dreams, part3 〜Working with Dreams, 夢と共に作業する
     W.ギーゲリッヒ著 を読む〜」


日時: 2025年1月19日(日)・2月9日(日)・3月9日(日)の3回
    いずれも10:00〜12:00(全6時間)
形態: オンライン型(Zoom)
領域: 2 夢分析

W.ギーゲリッヒ著「夢と共に作業する」の第5章を3回に分けて、じっくり読み解いていきます。これまでのセミナーに参加されていない方も大歓迎です。主体と客観的なこころ、たましいと円環、夢の中の他者や対立するものからみえてくるものなどについて考えていきましょう。夢が報告された事例を募集します。


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注) 特に人数指定のないセミナーの定員は40名となっています。
    参加費は、1セミナーにつき、候補生・聴講生 16,500円、登録会員 19,800円となります。(いずれも10%消費税込)
    本研究所では、開催されるセミナーに以下の7つの領域を設けております。

領域1. 分析心理学の基礎
領域2. 夢分析
領域3. 昔話・神話の心理学(文化人類学・宗教学等も含む)
領域4. イメージ・象徴論(イメージ技法論も含む)
領域5. 精神医学・精神病理学
領域6. 治療論・その他の技法論
領域7. 発達心理学

   

本研究所で開催されるセミナー・GSVはすべて、日本臨床心理士資格認定協会に研修機会として申請されます。

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